今回もペンネーム”たぁくん”様の投稿で、この記事では数字が結構出てきますが、しっかりとした補足説明があり、去年の大阪杯がどんなレースだったのか?分かり易く説明してくださってます。
数字から読み解いてキズナに変化・進化があったのでは?と、たぁくん様の意見で一見の価値ありかと思います。
では、どうぞ。
キズナの大阪杯を徹底解剖!!
凱旋門賞復帰後のレースを見て、キズナに変化(進化)を感じました。特に今日は2015大阪杯当日なので、2014大阪杯について書きたいと思います。
ユタカ
「なんで1番人気じゃなかったの?自信あったんだけどなぁ」
ブラックユタカ登場
思わず「ですよねぇーー」って笑いながらテレビに話しかけちゃいましたよ(笑)
凱旋門賞からの久々の復帰戦。
途中疲労による休養も入り、体重もダービーから20キロ増加しかも舞台は阪神の内回り2000メートル。やはりいろいろ不安はありました。。。
でもそんな不安を見事に吹き飛ばしてくれた豪快な差し切り勝ち!!
気持ちよかったぁ
ではそんな大阪杯2014年を振り返ってみます
このレースは前3頭と後ろ5頭がかなり離れたレースを展開したので、先行組と後方組ではレースそのものの質が異なっていました。
公式のラップタイムは
(前半5F 60.5秒)
(後半5F 59.8秒)
レースそのものは上記のタイムのように前後半ほぼイーブンペース。 ラスト3Fのコーナーから流れが早くなりました。
ですが、これは前3頭の流れ大きく離れた後方5頭はスローペースで後半4Fのロングスパートの展開でした。
公式では1頭ごとのラップタイムは発表されないのでレースの映像からキズナのおおよそのラップをイメージしてみます。
公式タイムのように正確な数値ではありませんが、キズナのラップタイムを算出する事で、より深くキズナの特徴をとらえらことができるので参考にしてください。
好きな馬のレースでは、こんなことをよくやってます。
GCの映像でショウナンマイティが、タイミング良く62秒ほどで5F標識を通過しています。この時キズナはショウナンから5馬身後方ですのでキズナの5F通過は約63秒です。
(キズナのタイム前半63秒 後半57.3秒程度と推測)
ラスト2Fではカレンとトウカイがほぼ並んでおり、残り300m付近(1分42秒あたり)でトウカイが先頭に立ちます。
トウカイがラスト1F通過した時、キズナは約3馬身後方です。1分55秒付近(残り80m付近)でキズナが先頭に立ちます。
そしてゴール(2:00.3)でトウカイに1馬身半差つけました。
公式のラスト1Fは12.4秒ですが、これはおおよそラスト200~80mがトウカイパラダイスのタイムラスト80~ゴールまでがキズナのタイムの合計値になります。
200~80mで約3馬身(0.6秒)の差を詰めているので、おおよそキズナのラスト1Fを11.8(誤差範囲は11.6~11.8程度)とします。
公式の上がり3Fが33.9(残りの2F22.1秒 5F~3Fは 57.3-33.9=23.4)
キズナは残り4Fあたりから前方との差を詰めてきているので公式ラップと比較することでキズナの後半5Fは
11.8~12.0 11.4~11.6 11.1 11.0 11.8
程度のタイムが推定できます。これだけでもキズナのロングスパートの威力が再確認できます。
そんなのレース見りゃ分かるわぃ!
って皆さんに怒られちゃいそうですね(笑)
キズナの変化(進化)とは??
このレースのポイントは4コーナーに差し掛かるときにユタカの手が動いて追い出された後に前を行くエピファネイアの加速に遅れることなく、ついていってる所だと思います!!
4コーナーから直線向いてエピファネイアを交わすまでのこの区間(11.0秒の区間)でキズナはエピファネイアに劣らぬ加速力を披露してくれたと考えられます♪
内回りのコーナーで一瞬の加速もしながら、持続力あるロングスパートをしたレースを披露してくれた♪
僕、すごい興奮しました
だけど、大阪杯ではこのスパートの時、やはりユタカの手は結構動いてるんですよね。この点は今年の京都記念の時に変化が見えます。
キズナの末脚にターボエンジン搭載??
少し調教について書かせてください。
キズナはズル賢い馬だと思うんです。追われてる間はシッカリ走りますが、手綱を緩めるとすぐ手を抜く(笑)
調教でも追い出されてからシッカリとスピードが上げる。だからいつもユタカが調教に乗るときは強め追いになるのかなって考えたりもしました。
少し仕掛けないと、動かん!って
今回の大阪杯の最終追い切り
6F77.9-36.6-11.9タイムももちろん秀逸ですが、ここで強調したいのはユタカが乗って“馬なり(少し手は動かしてました)”で追ったこと。
ウマなりの仕掛けに対し即座に反応しています。しかも手前もすんなりと替えたように見えます。
これは、抜群の動きだった去年の天皇賞の最終追い切りの時でさえも、見せなかった動きです!
ワクワクしますよね♪
まさに
究極に研ぎすまされた名刀キズナ
キズナが、加速力と反応力を身に付けたら、どんなレースができるのか??
今までは、ロングスパートの末脚を活かすため、道中はリラックスさせてあげて、残り4Fからスパートを開始し直線はできる限りまっすぐ走らせてあげる事が1番の戦法でした。
イワユル、追い込み馬
ボク、昔から、追い込み馬、好きなんです(笑)
昔、”夢はターフを駆けめぐる”という本がありまして、Part4が追い込み馬版で、当時何度も読んでました。
その本の冒頭に、追い込み馬はサヨナラ逆転満塁ホームラン、華やかでとても悲哀って紹介されてました(笑)あっ、話しが脱線してしまいました。
キズナのように毎回キチンと追い込んで勝ち負けに持ち込む追い込み馬って過去においてもカナリ少ないと思うんです。
逆の言い方をすれば、キズナレベルの末脚を持っていても追込み脚質だとどうしても、 展開に大きく左右されて負けてしまうレースも出てきてしまうということになりますよね。
でも様々な理由があって、ベストな選択として追込み脚質を選んでいたワケです。
キズナにとっては、急激な加速は向かないし不器用な面とズブさがあったので、馬群の中に入れてレースをすると勝負所で、上手にキズナのペースで加速できず抜け出せない可能性もある等のマイナス要因。
そして何よりロングスパートを存分に引き出すため直線は誰にも邪魔されることなく一直線に走らせてあげるプラスの要因があっての追込み脚質!
だけど、もし俊敏性と加速力が備わったキズナならどうでしょう??
もしかしたら、序盤でムリなく中団あたりに取り付けて、ラストコーナーで俊敏に反応しスペースへ抜けて直線序盤で抜け出すなんていうレースもできるかも??
それともレベルアップした異次元の末脚を見せつけるのか??
いろんなキズナが想像できますよぉーみなさん、どんなキズナがお好き??
イスラボニータの回避は残念ですが、G1馬が他に5頭とまさに相手にとって不足なしの今年の大阪杯。
想像するだけでもワクワクしますね。
僕の結論では、今のキズナは斬れ味バツグンの名刀!去年と比べて、加速力と反応力がアップしていると思います。 ユタカのレース後の勝利ジョッキーインタビューが楽しみです♪
まとめ (ここから管理人)
私は以前のキズナに良い意味で”ズブ”さのようなものを感じてました。そのかわりスピードにのればバテずに伸び続ける。
京都記念でのキズナは1F11秒を切るビュンとキレる末脚を披露した。成長を感じましたし、文中であるように変化・進化を確かに感じましたね。
大阪杯どんなレースになるのか楽しみです。