今回で6回目のゲスト投稿となる、ぬままな様です。
文章のむすびで「武豊は教えてくれます。」
ドンズバ!!で決めてくれるのが、読んでいて気持ちがいい。
今回は、メジロマックイーンについて。
ファンが多い馬だと感じるんです。
特に40代の方に「マックイーン」のファンが多い印象。
競馬好きの集まりで、「どの馬のファンよ?」よくある展開ですよね、「マックイーンです」と答える。
ただね、気をつけないと、
「お~マジか!オレも好きなんだよ~分かってるなぁ~!!」となって、長話になる可能性が高い。
メジロマックイーンは教えてくれます。
40代に好きな馬は?
「メジロマックイーン」と答えるなら、帰りが遅くなる覚悟だけはしとけ!!
ぬままな様のオマージュからスタート!!
第6話.メジロマックイーン編
武豊とメジロマックイーンと言えば最強コンビというイメージがありますが、二人で臨んだG1レースは8回、その内勝利は3回。何故だろう?もっともっと勝っているイメージがあるのだが・・・そしてものすごく強いというイメージも・・・
そこで、あえて負けたレースを振り返ってみることにしました。
なんと1991年だけで、5戦して1勝4敗。
最初に土がついたのは宝塚記念でした。
前走の春天を快勝して、単勝が1.4倍のマックイーン。札幌競馬場で観戦していた私は大抵メインレースのころはホロ酔いです。勝ったのは同期のメジロライアン。
ここで大歓声が起こります。
やった~!
やった~!
ライアンよかった!
マックイーンが負けたことより惜敗続きのライアンがやっと勝てたことが、競馬ファンにとってはうれしかったのです。ライアンにとって、たった一つの勲章となりました。
秋の天皇賞では、単勝1.9倍、プラス12kgの出走で6馬身ちぎるも、まさかの降着。
私はこの年発売された「キリン秋味」を飲みながらテレビ観戦。やぁー強い!と感心していると、「控室がざわついています!」との現場レポートが・・・
そして映しだされたのが江田照男のポカン顔。19歳と思えないくらいのオッサン顔でした。繰り上がりで優勝したプレクラスニー鞍上の江田照男が勝利者インタビューを受けていたのです。
被害を受けたプレジデントシチー騎乗の本田優は、なんの因果か2006年、無敗でオークス・秋華賞の2冠を制したカワカミプリンセスで臨んだエリザベス女王杯で、今度は加害者になるのでした。
「キリン秋味」の季節がくるたび、6馬身もちぎったマックイーンが降着した悲劇を、今年で25回目になっても思い出すのです。
ジャパンカップでは、日本馬最先着も外国馬に敗れて4着。
マックイーンの気持ちを察すると、先の秋天で勝ったはずなのに何で口取りしなかったんだろう??なんで褒めてくれないんだろう??なんで皆喜んでいないんだろう??
ゴールを先頭で駆け抜けたマックイーンには、降着したことが分からず、きっとモヤモヤした気持ちでジャパンカップに臨んだと思われます。
そして暮れの有馬記念。
JRAのキャッチコピーは「名優たちのほにゃらら」たしかこんな感じでキーワードは「名優」でした。
銀幕のスター スティーブ・マックイーン⇒マックイーン⇒メジロマックイーンなんとも簡単な暗号だなぁ、しかも1枠1番1番人気ときたら1着しかないでしょう。
誰もが疑わなかったレース結果は、まさかのブービー人気ダイユウサク!!ダイユウサク?⇒ユウサク?⇒松田優作?全員が大きな声で、「こっちかよ!」と叫んだ有馬記念でした。
年が明けて1992年は3戦3勝
春の天皇賞ではトウカイテイオーとの世紀の一戦も制し、マックイーン春天2連覇、そしてなんと武豊は春天4連覇の偉業も達成。
その後調教中の骨折で長期休養を余儀なくされ、復帰戦は1年後の産経大阪杯。7歳になったマックイーンはコースレコードで勝ったことから、まだまだ成長しているという印象をあたえます。
そして迎えた1993年春の天皇賞。
メジロマックーンにとって3連覇、武豊にとって5連覇のかかった一戦でしたが、前年にミホノブルボンのクラシック三冠を阻んだライスシャワーがまたしてもやってくれます。
いつものようにビール片手のテレビ観戦。
大方の予想通りメジロパーマーが逃げる展開に・・・いいぞ!お前はラビットになれ!とパーマーに声援をおくると、マックイーンはそこから4~5馬身離れた絶好の位置にポジションをとります。
しかしライスシャワーはびったりマックイーンをマーク。
おいおいやめておくれよ的場さん・・・4コーナーで先頭に躍り出たマックイーンを直線半ばで捉えるとそのままゴーール・・・あああぁぁー夢破れたり・・・パーマーはライスシャワーのラビットになってしまいました・・・
武豊は教えてくれます。
名馬に負けた数は関係ない。
どれだけ強い印象と感動を人々に与えたかだ!
たしかにメジロマックイーンは強かった。メジロアサマ⇒メジロティターンと続いた親子3代天皇賞制覇には感動したなぁー