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武豊とエージェント【長文のため興味のない方はスルー推奨】

Allan Pinkerton、1819年8月25日 – 1884年7月1日
1850年にアメリカ初の私立探偵社・警備会社であるピンカートン探偵社を設立した。
【Pinkerton National Detective Agency

今回のキーワードはエージェントではなくエージェンシーなのかもしれない・・・

武豊とエージェントの話。

最近は騎手にエージェントがいて馬を集めてきてくれる。これが一般的にも浸透してきましたね。【武豊 エージェント】と検索すると色々な記事が出てきます。

そこで、そもそもエージェントって何よ?武豊騎手の現在の状況などを書きます。

エージェントとは

ザックリ言うと代理人、仲介人。競馬界においては、調教師と騎手の間に入って騎乗依頼の調整をする。

競馬にエージェントがいるって昔は聞かなかったような?気がするんだが。

確かにその通りで、競馬ファンに認知されるようになってきたのは、ここ最近かもしれません。これには理由があります。

JRAは騎乗依頼は調教師が騎手に直接行うもの】と規定していたため、エージェント制度を認めていませんでしたが、2006年4月に同制度を創設し仲介者の存在を公認しました。

ん?なんで急に公認した?JRAが公認したわけ

騎手からは当然エージェントに報酬が支払われる。騎手は個人事業主ですから税務申告などをする事になる訳ですが、エージェントに支払う報酬(給料)経費ですね。エージェントの収入などあやふやな部分を国税庁からJRAに対して指摘が入ったという話。

これらが背景にあり、JRAがエージェント制度を公認せざるを得なかった。

エージェントがどんな存在かを理解してもらったところで次へ。

 

よくネットなどでは武豊騎手はエージェントを変えた方がいいんじゃないの?なんて目にしますが、果たしてそうでしょうか?

 どんなに優秀なエージェントもエージェンシーには勝てないかも。

エージェンシーはザックリ言うと代理行為・代理業・代理機関こんな感じ。エージェントなどより組織化さたモノとイメージして下さい。

言い換えるとこんな感じか?エージェント(個人商店)エージェンシー(大企業)としておきます。

モデルエージェンシーなんて言葉を耳にすることがあるかもしれません。

 asian-413123_640-compressorモデルに例えてみる。

みなさんが広告代理店にお勤めだとして、次のCMに誰を起用しようか考えた時に大手の芸能事務所だったり、モデルエージェンシーから探す方が効率がいいと思います。

抱えてるタレントさんやモデルさんの数も多いですし、ある程度の質が担保されているわけです。粒ぞろいってやつですね。

 

栗東には沢山の騎手を抱えているエージェントがいます、これはエージェンシーではないでしょうか?

川田騎手・岩田騎手・四位騎手など。またエージェントは違っても福永騎手など、エージェント同士が繋がって組織化しています。(軍団と言ってもいいな)

 

調教師と馬主の立場になって考えてみる。

調教師の仕事として、いい騎手を確保する。これも大事な仕事です。どの騎手を乗せるか?考えた時にやはり大手のエージェンシーへ。

川田騎手か岩田騎手を乗せておけば、馬主さんにも納得してもらえる確率は高い。

馬主さんからしても、調教師がイイ騎手を乗せてくれて負けたのなら納得するしかないですよね。調教師さんに「なんでもっといい騎手を用意しないんだ!」とは言えない。調教師からすると、馬主さんとの余計なトラブルを防げます。

エージェンシー(大企業・軍団)最大のメリットはこれ

予定が合わず、岩田騎手がダメでも川田騎手。さらにダメでも福永騎手と質の高い騎手に乗ってもらえる。沢山の優秀な騎手を抱えている人に頼めば、それを勝手に調整して割り振ってくれる。調教師さんからすれば電話一本でラクチンです。

軍団の中にボールを投げ込めば勝手にソコでパスを回してくれるワケなんです。川田から福永から岩田へと。

 

継続してこれらの騎手が乗ってくれる。1戦目に福永騎手が乗って次走の予定が合わない時は、岩田騎手か川田騎手を用意しますよ~なんて言われれば現状では特に不満もないですよね。

 

これらに対して武豊騎手に騎乗依頼をすると、どうなるか?

武豊騎手に変わりはいません。幸四郎がいるじゃないか!と私は思いますが(笑)あとメイショウ(松本)さんも思っていそうですが。

武豊騎手に依頼したが断られた。これは問題ではない。武豊騎手に限った話ではない。

武豊騎手が騎乗依頼を受けたものの、次走も継続して騎乗してくれるとは限らない。(弱かったり、次走でスケジュールが合わないなど)そうなるとまた騎手を最初から手配しなおす事に。そうすると有力な騎手が空いていない問題が発生。

9月21日美作特別で起きた事例。

ピオネロという馬の松永幹夫調教師のコメント。

普通キャンターの動きは休養を挟んで だいぶしっかりとしたものになってきたように中身が伴ってきた印象ですよ。

レースについてはトライアルも考えましたが、 セントライト記念の週に2000mのハンデ戦というとてもいい条件の番組がありますし、

豊ジョッキーもぜひ乗りたいと言ってくれているので、 そこを目指そうと考えています」(松永幹師) 
21日の阪神競馬(美作特別・芝2000m)に武豊騎手で出走を予定しています。 

レース1週間前になり急遽、武豊が乗れなくなったと松永幹夫調教師が発表してピオネロは秋山騎手に。(秋山騎手がダメと言いたい訳ではないです。ちなみに秋山騎手は武豊の大ファン)

このレースで武豊騎手はサンライズタイセイに騎乗しました。

おそらく現場で武豊騎手と松永幹夫調教師が話をした時にピオネロどう?なんて話になり武豊騎手がOKを出した。しかし美作特別にはすでにサンライズタイセイの予定が入っていた。

エージェントと武豊騎手の連絡ミスだと思います。非があるのは武豊サイド。松永幹夫調教師は当然1から騎手の手配とクラブの馬ですから会員さんに向けてコメントを出す。

「メンドクサ」って思われても仕方が無いですね。エージェンシー(軍団)さんに頼めばこのような事が起きませんから。

エージェント制の問題点

現在、武豊騎手が苦戦しているのは、武豊騎手のエージェントH林さんだけの問題ではなく、エージェントとエージェンシーには大きな違いがあって、そこら辺の問題はどうなのJRAさん?と思うわけです。

JRAのエージェントに関するルール。

 従来JRAは「1仲介者につき担当できるのは騎手3人まで」との制限を設けていたが、実際には同一の競馬新聞・スポーツ新聞に所属する仲介者同士でグループを組み騎乗馬を融通しあうといった行為が行われていることから、制限が有名無実化していた。

前述のO原などは大人数の騎手を請け負うことで競馬界に大きな影響力を及ぼしており、これには競馬ファンはもちろん、関係者などからの批判も多い。

さらに、複数の騎手の仲介をすることは八百長などの不正行為に繋がる可能性もあるという意見もある。

ふむふむ

このためJRAでは2012年より、1仲介者につき担当できる騎手の数を「騎手3人+減量騎手1人」に緩める代わりに、仲介者同士でグループを組んだり、ローカル開催時に別の仲介者の代理を務めたりする行為を原則として禁止する方針を打ち出し、同年6月1日より実施する。

ちょっと待った!原則としてって気になるな~JRAはエージェントはルールに従っていれば認める。しかしエージェンシー化(1人で多くの騎手を抱き込み)するのは認めないってことですよね?この文書を読む限り。

また新聞記者・トラックマンと騎乗依頼仲介者の兼業を禁止することも検討していると報じられている。

ただこれらの規制がどの程度実効性を伴うかについては疑問視する関係者も多い。

騎乗依頼仲介者となるにはJRAへの届け出が必要であるが、これまで具体的に誰がどの騎手の騎乗依頼仲介者を務めているかは公表されていなかった。

これについても2012年6月の制度改正後は届出を義務化するとともに氏名の公表も開始する。

氏名は美浦トレーニングセンターと栗東トレーニングセンターの公正室に掲示されている。

まとめ

個人が大企業と戦ってるんですから苦戦するのは必然です。武豊騎手は頑張ってる。

このような状況ですから、私は武豊騎手のエージェントH林さんを応援しています。がんばれ~H林!

明らかな連絡ミスなどを【しでかすお茶目なH林さん】を応援していこうと思います。

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