久しぶりのゲスト投稿になります。
今回ゲスト投稿をしてくださった方は、かなり競馬のキャリアが豊富。
そして何より、「熱い」お方。
さっそくですが、どうぞ。
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自己紹介
私もここ数年、武豊(敬称略)が足りないとずーっと思っていました。
あぁー武豊が足りない! 足りない!そんな時このサイトを見つけ、同じ思いの人が居ることに感激し、管理人さんに無理言って投稿させてもらうことにしました。
自己紹介が遅れました。私「ぬままな」と申します。
私は武豊がデビューする前からの競馬ファンです。履歴書には趣味「競馬」ではなく、特技「競馬」と書いていたほどです。
特技?ってどういうこと?との質問には、競馬は馬券を買って楽しむギャンブル的要素だけでなく、馬の人生(馬生?)を思い、自分の人生と重ね合わせていくこと。
そして寺山修司先生から教わった、「人間は、競馬を通して何度でも人生をやり直すことが出来る。」ということを実践すること。
そうすることで、趣味から特技に変わっていったと説明しています。なんのこっちゃ??と言われますが、 寺山修司先生の詩を読むとちょっとわかるかも・・・
「さらばハイセイコー」より抜粋
・ふりむくと一人の少年工が立っている
「彼はハイセイコーが勝つたびうれしくて、カレーライスを三杯も食べた」
・ふりむくと一人の失業者が立っている
「彼はハイセイコーの馬券の配当で病気の妻に手鏡を買ってやった」
・ふりむくと一人の車椅子の少女がいる
「彼女はテレビのハイセイコーを見て、走ることの美しさを知った ふりむくと一人の酒場の女が立っている彼女は五月二十七日のダービーの夜に、男に捨てられた」
・ふりむくと一人の親不孝な運転手が立っている
「彼はハイセイコーの配当でおふくろをハワイへ連れて行ってやると言いながら約束を果たすことができなかった」
引用元:寺山修司さらばハイセイコーより
(その後13人の人たちがふりむきます) どうでしょう。
ハイセイコーは走ることで、人々の人生に何らかの影響を与えています。そして私たちもハイセイコーの馬生と自分の人生を重ね合わせ一喜一憂するのです。
でもこの詩、前段の部分をハイセイコーから武豊に替えてもいい感じになるのです。 少年工が、武豊が勝つたびにうれしくて、カレーライスを三杯たべるなんてステキな話じゃないですか。
ここ数年の武豊が足りない現象には、声を大にして言いたい事が山ほどあります。きっと皆さんもそうでしょう。
しかし「それを言っちゃーおしめーよ」とフーテンの寅が止めに入ります。
だったら一つだけ言わせてもらいます。
世界を舞台に、デットーリ・キネーン・ペリエ・スミヨン・ジャネル・ムーア達と肩を並べて戦える日本人騎手は誰?武豊しかいないでしょ!だったら、武豊で日本馬初の凱旋門賞制覇を成し遂げましょう。
日本中が興奮に湧き上がり、再度競馬ブームがやってくるでしょう。特に武豊に馴染みのある血統の馬はぜひ騎乗依頼をお願いします。
これからは、武豊が勝ったG1レースを通して私が学んだこと、教えてもらったことを紹介していきます。
少しでも武豊の魅力が伝えられればいいなぁと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
武豊が教えてくれた 第1話スーパークリーク編
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私が競馬をはじめて数年後に武豊はデビューしました。
デビュー当時は偉大な父武邦彦の息子ということもあり、わりといい馬が集まったりしていたのを、多少アンチな気持ちで見ていました。
それが一変したのは、スーパークリークの菊花賞での出来事。登録馬が36頭でスーパークリークは出走資格19番目。
出走できるか分からない状況下で、騎乗可能な登録馬が3頭もいながら武豊はスーパークリークを指名したのです。
そして「クリークがだめなら菊花賞に参加できなくても仕方ない」と言ったのです。
えっえぇ~なんて「男気」のある若者だ!かっこいいーじゃないか!惚れたぜぃ逆指名!
ここから武豊フリークのキャリアが始まります。
結果は、マイネル軍団総帥岡田氏の配慮もあり無事出走へ。岡田氏の「男気」にも本当に頭がさがります。
そしてスーパークリークは見事に菊花賞を快勝し、武豊に初めてのG1勝利をプレゼントしたのです。
それどころか、史上最年少でのクラシック勝利、そして菊花賞親子制覇というオマケまでつきました。2着には同じく回避待ちだったガクエンツービートが入り枠連4,110円。
当時は単勝・複勝・枠連しかありませんでした。ちなみに3着には18番人気の馬が来たので、3連単があればどれだけ配当がついていたことか・・・
回避待ち2頭のワン・ツーって・・・ウソでしょ・・・膝から崩れ落ちる私・・・私の馬券は無残にも引きちぎられ宙を舞いハラヒレハラと地面に落ちていきます。
横にいたおっさんの馬券も、その隣のおっさんの馬券も宙に舞いハラヒレと・・・
その光景を見ていた掃除のおばちゃんがポツンと一句「はずれ馬券つわものどもがゆめのあと・・・」ナイス掃除のおばちゃん、そしてゴメンナサーイ!
ここで学んだ教訓
G1レースにおいて、回避待ちで繰り上げ出走してきた馬、または抽選を突破してきた馬は要注意と武豊は教えてくれました。
しかし残念なことに、私はその教訓をまったく生かすことができなく・・・2年後の菊花賞では、メジロマックイーン(鞍上内田騎手)が・・・その後もヒシミラクルが抽選突破を果たし優勝。
そして、エリザベス女王杯のサンドピアリスしかり・・・タケノベルベットしかり・・・阪神JFのトールポピーしかり・・・ウオッカしかり・・・
あっ朝日杯のゴスホークケンもそうだった・・・きっとまだまだいたと思う抽選突破組み。抽選突破組、要注意!その後スーパークリークは、武豊に秋と春の天皇賞をプレゼントするのでした。