Read Article

チームキズナマジック解放!一年間の試練の軌跡を分析【ゲスト投稿】

今回のゲスト投稿もペンネーム”たぁくん様”です。

前回と同様にキズナのレースについて詳しく分析されています。

個人的に去年の天皇賞・春の分析は素晴らしいと思っています。タイムリーな話題ですし、読み応えがあるボリュームになってます。

 

では、どうぞ。

 

 

淀からフランスへ夢の虹を描き出せ!

3512958020_04579df324photo credit: Rainbow over The Rainbow Bridge! via photopin (license)

時が経つのは早いもので、あっという間の1年間。天皇賞ですね

昨年の失意の天皇賞、復活後の京都記念、大阪杯の連敗ユタカファンキズナファンにとって悲しみの1年間でしたよね。特に大阪杯は本当にショックでした。

でも気を取り直して負けたと言っても前哨戦です。本番で勝てばいいのです(笑)天皇賞の借りは天皇賞で返してもらいましょう♪

昨年の天皇賞を振り返ってみます

公式ラップは下記の通りです。

前半1600m1:37.6
後半1600~2400 12.9 12.9 12.9 12.3 (合計51.0)
2400~3200 11.7 12.0 11.1 11.7(合計46.1)

キズナ上がり3F34.0

キズナの敗因について

僕の思うポイントはラスト3F目のレースラップが落ちてるとこ。

京都外回りの上り坂から下りにさしかかった所で、当然ラップは上がったのですが下り坂すぎから、4コーナーにかかる所で先頭サトノノブレスがペースを落とすんです。

フェノーメノはこの地点で、前方にスペースがありラクに前目に取り付くことができました。

 

一方、キズナはラスト4Fで前方のウインバリアシオンがスッと動いて行った直後から外目を回りながらスパートをかけていきました。

ここでフェノーメノはキズナより、かなりラクをしてることになります。このポイントが大きかったと思います。

 

では、キズナのラップをレース映像から推測してみます。GCの映像でおおよそ2分30秒(150秒)の所でキズナがラスト4F標識を通過しています。

キズナのゴールタイムが3:15.2(195.2秒)なので上がり4Fタイムは45.2秒と推定されます。

上がり3F34.0なので残り4F~3Fは11.2秒でスパート開始してます。

3F~2Fここで2馬身ほど詰めてるので推定11.5~11.6この区間は先ほど述べたポイントの区間。

 

先頭は、ややペースを落として12.0秒ですが、キズナは大外を回ってきてる分の距離ロスとコーナリングの分、タイムが前区間より落ちていますがキズナそのもののペース自体は落としていません。

Cコースの外回りなのでやはり若干外側に振られてしまいます。2F~1Fこの区間は先頭も最速の11.1です。

引き離されてはいませんが差はあまり詰まっていないので、推定11.0以上からキズナの4Fは11.2【11.5~11.6】11.1【 11.4~11.5】と推定されます。

 

この数字を見るとかなり質の高いロングスパートをしてますよね。3200m不利な展開で走り抜けてこのラップなのですから。

フェノーメノや内で脚を溜めれたホッコーブレーヴにとっては理想的な展開。ウインバリアシオンの幸四郎はすごく上手に乗ったキズナにとっては不利な展開になったレースだったと。

 

また、この天皇賞はレース前、岩田騎手騎乗停止、直前のシュタルケ騎手落馬幸四郎への乗り替わりなどのアクシデントがありましたね。一つ一つの出来事が大きくレースに影響を与えた気がします。

 

僕、個人的にはウインバリアシオンがシュタルケ騎手のままだったら、キズナにとってはもう少しラクな競馬になったかなと思っています。でも、この日は、本当にショックで落ち込みました。

 

翌日、帰宅してようやく落ち着いて上記のような分析をしてみて出した結論が、キズナは確実に成長している。

だけど、京都3200mフルゲート、加えて超高速馬場の良馬場の天皇賞の舞台で、展開面が不利になったケースで勝ちきれる程まではフェノーメノやウインバリアシオンと実力差が開いていなかった。

それと、やはりキズナはコーナリングがギコチない。

 

京都新聞杯の時もそんな感じだったので、より緩やかな阪神外回りの方が向いてるだろう宝塚記念はペースや馬場も合いそうだし、フルゲートにはならないだろうから間違いなく勝つって!!!と、僕的に立ち直った矢先!!!

 

骨折のニュースが。。。骨折の影響の有無は?ではここで骨折の話も少し。

キズナの骨折の発表があった際、レース中の骨折が能力に影響を与える与えないの議論がたくさんされてましたよね。競馬関係者の方達でも結論は分からないのに僕に分かるはずありません(笑)

 

キズナの骨折は左第3手根骨骨折そこで調べてみました。

人間の手首の骨に該当し、馬だと膝の関節部分(正式には腕関節)を作ってる7個の骨の中の下側の大きい骨が第3手根骨です。

可動部位を司る部分だし、運が悪いと競争能力を損なう可能性があるっていうのも、なんとなく想像できます。

 

僕的には関節部分でショックを吸収する部分だろうからレース中に骨折すると影響はあるんじゃないのって感じました。

4429136994_24f8b84a59

止まった針が動き出す

待ちに待った復帰戦京都記念! 長いようで短かった9ヶ月このレース3着だったもののキズナに変化を感じました。

その京都記念を振り返ってみます。公式のラップは以下の通りです。

前半1000m12.8-11.4-12.6-12.3-12.1(61.2)
後半1200m12.2-12.4-11.7-11.4-11.0-11.6

キズナ上がり3F33.3

レース自体はスローペースで、下り坂からペースが上がり、4コーナーにかけて11.4秒直線序盤で11.0秒の早いラップを刻んで、前2頭が粘り切った形ですね。

 

キズナのラップも推定します。キズナは直線で先頭2頭との差を3~3.5馬身詰めました。

特筆すべきはラスト2F目(先頭2頭が11.0秒を刻んでいる区間)キズナは差を詰めてきました。ということはキズナはこの区間で10秒台後半(推定10.7~10.8)の脚を繰り出しています。

ラスト1Fでも差は1.5馬身~2馬身詰まったので、この区間11.2~11.3ラスト3F11.3~11.4 10.7~10.8 11.2~11.3 となります。

な、なんと10秒台!!

 

キズナは、ほぼ等速のラップ(11秒前半)を持続できるロングスパート型です徐々にスピードを上げていって最高速度を維持していく末脚。

 

車で例えると、ゴーサインでアクセルをじんわり踏んだ後は、シフトアップしていきながら回転数は一定に保つようアクセルを踏む。後は燃料切れるまで最高速度を限りなく維持するって感じ。

それ故、地の果てまでも伸びていくんじゃないかと思わせてくれるイメージにつながっていました。日本ダービーがまさにそのレース。

 

一方で、ラジオNIKKEIや凱旋門賞の展開のように、一気にアクセルを踏み込みすぎてしまうと、ガス欠を早めに起こして末脚が鈍ってしまいます。

 

敗戦を喫した天皇賞でもキズナの形のロングスパートはキチンとできていました今回もそのロングスパートをした中で、キズナの戦績で初めて10秒台に加速したラップを刻みました!!

 

今までの感じだと、11.3-11.3-11.1-11.2のようなラップを刻むはずなので、今回のレースの場合直線序盤の11.0の区間では少し差を引き離されるかもしくは差が詰まらず、ラスト1Fで猛追してくるパターンだったとおもいます。

 

それが10秒台の加速力を見せてくれた

こ、これは、もう一段上のギア!if ??

仮定のハナシになるのですが、もし今回のキズナが100%の状態でレースにのぞんでいたら??ユタカの言う「もう一段上のギア」それは最後の1Fも10秒台の脚を使えたかどうか??また一つグレードアップしたのか??キズナ!

 

それともう一つ大きな変化を感じました。

それはGOサインを出した時の反応です。 今までのキズナはスパートを開始する時にズブさがありました。

これは昨年の大阪杯でも天皇賞でも同じ。でも京都記念のレースはユタカの仕掛ける時の動きがすごく静か。スッと反応したように見えます。これも進化??

名刀キズナの味付けは如何に??

大阪杯のレースを見て感じた事。

瞬発力が増しているのは間違いありません。そして、それと引き換えにロングスパートの持続力がやや失われてしまったようにも見えました。

この原因は??敗因は??
ユタカの言うように”レースでの体調がまだあと一つ足りなかったのか”??

坂路調教による筋肉増加の影響??不良馬場のせい??後方一気のレースではなく先行させた方がいい??でも先行押し切りのレースをしたら直線でソラ使うかもよ??負けたことで色々と見えなかった事もたくさん見えてきてるハズです。

敗戦を勝利への糧に変えてくれればいいさ

細工は流々仕上げを御覧じろ

383314678_8056e63372photo credit: The Whole 9 Yards via photopin (license)

チームキズナに託して楽しみに待つのみ♪
チームキズナマジック♪

佐々木先生はキズナを天皇賞で最高の状態に仕上げてくれる。
マエコーさんは天皇賞でキズナを信じて1番人気にしてくれる(笑)

そしてユタカは天皇賞で最高のユタカマジックを披露してくれる。

僕らファンはいろいろと想像してワクワクしましょ♪淀の直線に去年置いてきた夢の扉の鍵を今年は返してもらいましょう♪

URL :
TRACKBACK URL :
Return Top