今回紹介するヴァンキッシュランは島川隆哉オーナーの所有馬です。冠名である「トーセン」を廃止したことは皆さん、ご存知かと思います。
少し寂しいですね(笑)
島川隆哉オーナーの所有馬なら、武豊騎手に騎乗依頼がきても、おかしくないですよね?ところが、このヴァンキッシュラン角居勝彦厩舎なんです。
同厩舎、同馬主であるトーセンビクトリーは長期休養後、復帰戦でアッサリ武豊騎手。
しかも、エージェントさんの話では、ワザワザ東京遠征に合せてトーセンビクトリーを使ってくれたと新聞紙上に載っていた。(復帰2戦目は予定があわず・・・3戦目で戻ってきそうな気配)
これらを考慮すれば、島川オーナーの馬なら角居厩舎でも・・・あるのかもしれない?いや、あるだろ!!いや、・・・
2015年角居厩舎の騎手起用はこちら
武豊騎手2015年、角居厩舎の馬に騎乗した回数は現時点(7月7日)で2回です。
トーセンビクトリー騎乗の経緯や、この角居厩舎の騎手起用のデータを見る限り、島川隆哉オーナーの意向を角居先生が汲み取り、島川オーナーの馬だけは、「できるだけ武豊」で。
このように感じますよね。
さぁ~固く閉ざされた角居厩舎の扉を開けることができるのか?
武豊にヴァンキッシュランの騎乗依頼がくるといいね!
photo credit: 235/365 – 5/31/2011 via photopin (license)
ヴァンキッシュラン基本情報
・生産は社台ファーム
・馬主は島川隆哉氏
・2013年セレクトッセール当歳セッションで19950万(税込み)で取引されました。
ヴァンキッシュラン馬名の意味は、「走りで打ち負かす」ぜひぜひお願いしたい。
ヴァンキッシュラン血統
血統表を眺めていると、「重厚」そのもの。かなり重苦しいですよね~月曜日の朝みたいに。。。社台ファームらしい配合といえるのかもしれません。
母リリーオブザヴァレーはフランスのG1オペラ賞の勝ち馬です。
父ディープに母父ガリレオの組み合わせはサンプル数が少ない。
・ローハイド(1勝馬)
・ウェルブレッド(1勝馬)
現段階では相性はなんとも。。。1勝するのも大変な世界ですから、走っていると言えば走っていますが。ただ、期待に応えているかと言われれば、疑問符がつく。
多くの方は母父ガリレオに懐疑的なんだと思うんです。
そんな声が聞こえてくる気がします(笑)
例えばこんなふうに
「良血なのは間違いないけど、母父ガリレオに1億9000万は高いだろ~」
ただ、ちょっと待てと!!
これをみても高いと言えんのか?と。
財政再建の手段として青森・黒石市が売却を決めた純金こけしの入札が30日に行われ、仙台市の健康食品会社が1億9000万円以上の値段で落札した。
「自分が青森県出身なので、お手伝いできればという気持ちから入札した」とコメントしている。
引用元:島川隆哉オーナーはどんなひと?一回だけの【島川が足りない。】
島川隆哉オーナーの地元が財政的に厳しい状況と聞き、1億9000万で「こけし」を購入した。
こけしに比べたら、母父ガリレオの1億9950万なんてのは、「激安」に感じますよ。不思議ですね。
さて、血統に話を戻して
ヴァンキッシュランの牝系は、ノーザンダンサー系の種牡馬が多数(サドラーズウェルズ・リファール・ニジンスキー・ラストタイクーン)このように名を連ねると、ゴールデンウィーク明けのように重苦しい。。。
ただ、それぞれを細かく見るとセールスポイントもあるのです。
ディープインパクト産駒としてリファールのクロスをもった活躍馬
・ディープブリランテ
・ジェンティルドンナ
・トーセンラー
・スピルバーグ
リファールのクロスなしの活躍馬
・マルセリーナ
・ダノンシャーク
・リアルインパクト
このように見比べると、リファールのクロスがある馬のほうが、距離の融通が効く馬が多いですよね。
牝系のラストタイクーンもディープインパクトと相性よし!
ミスワキの名もあるのですが、ミスタプロスペクター系としては異質な「スタミナ」を伝える種牡馬で好意的に解釈すれば、ヴァンキッシュランの牝系はスタミナが豊富であると。
まぁ~ながったらしく書きましたが、一言で言えば、「これが母父ガリレオ」である。ってことです。
ヴァンキッシュランが非常にタフな血統であることは確か。
日本で活躍できれば、世界に目を向けることができ、たとえロンシャンのようなタフな舞台でも、大きな夢をもてる配合ですかね。
ヴァンキッシュランは角居勝彦厩舎に所属で・・・騎乗依頼がくるのか?
普段騎乗しない厩舎でも、「馬主さんの鶴の一声」があれば乗れる事もある。トーセンビクトリーなんかは、その最たる例ですよね。
もちろん馬主さんの指示がなくても、武豊騎手とオーナーの関係性が広く知れ渡るようになっていれば、厩舎が気を利かせて依頼をくれることもある。
例えですが、コパノリッキーに代表されるように、小林オーナーの馬に乗るようになれば、今まであまり騎乗していなかった厩舎から、オーナーの馬だけは依頼がくるようになったりする。
ヴァンキッシュラン近況
既にゲート試験に合格しています。
・5月20日栗東坂路 重 助手が騎乗して
56.5-41.4-27.3-14.3馬なり
クロコダイルロック一杯と併せで0.1先着
※これまですべて坂路は馬なりです。
・5月24日栗東CW 良 助手が騎乗して
4Fから54.1-39.1-12.1位置8馬なり
内ハーキュリーズ馬なりに4Fで0.9先行1F併せで併入
外ケースバイケース馬なりを4Fで0.8追走1F併せで併入
ゲート試験合格後、5月下旬に一旦放牧に出ていましたが、現在は函館に入厩して調教を積んでいます。
・7月1日函館W 重 助手が騎乗して
5Fから75.8-59.1-43.4-13.3位置5軽く仕掛けた程度のようです。
角居厩舎ということで調教ではあまりタイムを出しませんが、少し心配になる動きですね。
ヴァンキッシュランのデビュー予定【7月8日追記あり】
【ヴァンキッシュランのデビュー戦の騎手について】
7月26日の函館5R芝1800mを岩田騎手で予定とのこと。
まったく自分の頭のなかに岩田騎手という発想がなかったです。(ルメール騎手かな~なんて思ってはいたのですが)残念ですね~。記事をアップするのを一日待てばよかったです。
申し訳ないです。
まとめ
去年はトーセンゲイルでワクワクした。。。
今年はヴァンキッシュランでワクワクしてみたいところ。
島川隆哉オーナーに、場外ホームラン級の当たりがこないかと期待しています!!問題は、当たりが果たしてこの馬かどうか?ですね。
【今後の追記予定】
個人的に島川オーナーが好きなので武豊騎手は騎乗しませんが、調教を気ままに追記していきます。早めの時計を出したら、追記していきますね。(目安は週一ていど)
【追記】追記日7月8日
7月8日函館W 良 助手が騎乗して
5Fから71.3-55.9-41.1-13.2位置9馬なり
内エアウルフ馬なりに5Fで0.9先行1F併せで併入
順調に良化しているのが、うかがえますね。
【追記】追記7月15日
7月15日函館芝 良 岩田が騎乗して
5Fから69.0-52.5-38.5-12.5位置6馬なり
内リベルタス馬なりに5Fで0.2先行1F併せで併入
外エックスマーク馬なりを5Fで0.2追走1F併せで併入
良化はしてきていますね。どのぐらい余裕があるんでしょうかね~気になります。
【追記】追記日7月20日
7月19日函館W やや重 助手が騎乗して
3Fから43.3-13.1位置6一杯
現段階では、何とも言い難いです。もう少しピリっとしてくれればいいですね。
【追記】追記日7月22日
7月22日函館W 良 岩田が騎乗して
5Fから70.3-54.5-40.1-12.9位置3馬なり
いよいよ、デビューですね!
前川助手のコメント
「セールスポイントは度胸。2歳馬なのに1頭で移動しても動じないし、物見もしない。新馬戦から力を出せると思う」
これまでの調教では単走ではピリッとしない、印象を持つのですが、古馬のオープンと併せた時の動きはなかなかで、コメントとから察するに相手なりに動ける馬なのかもしれませんね。
新馬戦のメンバーを見渡すと、ほかに調教で動いている馬はいないです。いい所がみれるのでは、と期待しています!!
【追記】追記日7月28日
新馬戦は2着でした。
辻野助手のコメント
まだ気性も体も子供っぽいところを見せていましたね。伸びしろは大きいと思います」
新馬戦で騎乗した岩田騎手も似たようなコメントを出していて、いちど使われましたし、ピリッとしてくればいいですね。一旦、放牧に出されたあと、次走は札幌への参戦も睨んでいるようです。