「お~もうデビュー予定が決まってしまったのね。」これが本心です。
この馬も、武豊騎手に騎乗依頼がくるかもしれないシリーズで考えていたので、「うわぁ~間に合わなかった~」ってな感じ。ですから、とくにビックリするような騎乗依頼ではないんです。
武豊騎手と関わりの深い馬主さんと厩舎に所属する馬が、今回紹介するオーバーカムになります。
では、どうぞ。
武豊でデビュー予定!!オーバーカム
photo credit: You can’t avoid pain, but you can choose to overcome it via photopin (license)
オーバーカムの基本情報
・生産者は社台ファーム
・馬主は前田幸治氏【訂正】馬主名義はノースヒルズです。
・栗東:松永幹夫厩舎に所属する2歳牡馬がオーバーカムです。
2014年セレクトセール1歳セッションに上場され、前田幸治オーナーが4644万円(税込み)で落札されました。
オーバーカム馬名の意味は、「打ち負かす、圧倒する」だそうです。走りで圧倒して欲しいですね~。
オーバーカムの血統
血統表をみると個人的に残っていって欲しい血がズラリと並んでいます。
オーバーカムの父であるネオユニヴァースは産駒であるヴィクトワールピサが種牡馬入りし、初年度、2年目と共に、150頭前後の繁殖牝馬を集め人気を博しています。ネオユニヴァースは後継種牡馬を残すことに成功したと言ってもいいでしょう。
オーバーカムの牝系にエルコンドルパサーの名が。
エルコンドルパサーは残念ながら種牡馬として、わずか3世代しか産駒を残せませんでした(腸捻転により死亡のため)が、母の父としてクリソライトや先日のマーメイドステークスで2着と健闘したマリアライトなど、母父として血統にアクセントを与えてくれています。
アホヌーラも同様に、若くして亡くなってしまった馬。(14歳)
父として母父として優秀で、母父としては高松宮記念を勝利したシンコウフォレストなど日本での適正も証明しています。その他にも、ケープクロス・アゼリ・ニューアプローチなど母父アホヌーラで活躍馬が多数!!!
祖母のバルドネキアの産駒にイタリアンレッド(重賞3勝馬)がいて、イタリアンレッドの父はネオユニヴァースです。
オーバーカムの血統は父ネオユニヴァースということで地味な印象ですが、牝系は地味な種牡馬からド派手な馬を輩出できる血が流れています。非常に面白い配合なのではないでしょうか。
本馬オーバーカムが、セレクトセールでネオユニヴァースの産駒としては高額な4000万を越える値がついたのも、こうした理由が挙げられるのかもしれないですね。(馬の出来もよかったのでしょう)
オーバーカム調教
6月17日に初めて本格的なタイムを出してきました。
ダート短距離馬とかではないと思うので、これぐらいの時計がでれば上出来なのではないでしょうか。
松永幹夫先生の話では、思った以上にタイムが出たようです。
オーバーカムについて松永先生のコメント
「今日の追い切りはテンが速くなって、思った以上の時計になった。けど、走る能力は十分にあると思うよ。新馬に向けて、しっかりと仕上がると思うし、距離はマイル以上でもこなせると思う」
コメントから察するに、初めての本格的な追いきりとしてはじゅうぶんだったようですね。
オーバーカムのデビュー予定
7月11日中京5R 2歳新馬 芝1600mを武豊騎手で予定しています。
※6月17日の追いきりまえに、順調なら7月11日の中京というコメントがありました。ただ、6月17日の追いきりでタイムも出ましたし、順調に仕上がるのではないでしょうか。
ほぼ7月11日の中京で確定と思ってよさそうです。(デビューの予定がずれ込むようでしたら、また追記や修正をします)
まとめ
この騎乗依頼のニュースをみた時には、「あ~この馬ではなくて、アッチの馬の依頼があると嬉しいんだけどな~幹夫先生・・・」なんて思ったのです。
ところが、よく血統を考えてみたら、「あれ?これって応援したいし、もしかして一発あるんじゃ~?」今はワクワクしています(笑)
ぜひ新馬戦で圧倒して欲しい!
ここから調教、コメントなど追記ぶん
【追記】追記日6月24日
6月17日の初時計から6月24日の坂路では、さらに前進がうかがえますね。まだデビューまで2週間ありますし、じゅうぶんだと思います。このまま順調にデビューして欲しい。
【追記】追記日7月1日
※6月25日から30日まで坂路で時計はそれほど出していないので省略。
7月1日栗東CW 不良 武豊が騎乗して
6Fから82.7-67.3-52.4-38.4-11.6位置8強目
カレングラスジョーの内を0.6追走0.6先着
いい感じですね。
【追記】追記日7月1日
オーバーカムについて
道中のリラックスした走りや直線の伸びは秀逸。特に追い出してから少し沈むようなフットワークは新馬らしくない走り。これは初戦から結果が出ると思いますし、きっと大舞台で活躍する器になるはずです。
引用元:ネット競馬「井内利彰コラム」http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=30528
該当部分は記事下段です。
オーバーカムが入厩してから、7月8日までの栗東坂路タイム一覧
【追記】追記日7月8日
7月8日栗東坂路 不良 松永幹夫調教師が騎乗して
51.4-37.8-24.7-12.7一杯
かなりのタイムですね~多少、心配してしまうぐらいタイムが出てます(笑)
【追記】追記日7月11日
新馬戦は惜しくも3着。勝ち馬、2着の馬から2馬身と1/2離されましたが、まずまずのレース。スローで流れキレ勝負では厳しかったですが、今後も期待できる走りだったと思います。
武豊騎手のコメント
いい走りをするけど、新馬向きではない。まだ本気で走っていない。ただ、すごい素質は持っている。
次走の予定や調教など、今後も追記していこうと思っています。
【追記】追記日7月17日
どうやら続戦のようで、2戦目は7月25日土曜日中京1R 2歳未勝利 芝1600mを武豊騎手で予定しています。来週22日に調教を追記します。
【追記】追記日7月25日
注目の2戦目だったのですが、スタートで躓くようにして出て、その後もダッシュがつかない様子。そのまま競走中止となりました。
怪我が心配されましたが、結果はこちら
オーバーカムは右寛跛行のようです。いちど放牧に出て立て直されると思います。また続報が入りましたら追記していきますね。
JRAの公式サイトで、そのレースで起きたアクシデントが発表されますので気になる馬、応援している馬にトラブルがあった場合は、このようにしてみてください。
レース結果をクリックして、知りたい馬が出場した競馬場名をクリック。
今回はオーバーカムを例としてますので、中京1Rをクリックすると
レース結果が開くので、下のほうにスクロールすると払戻金の下の方に、競走中の出来事等。この欄に該当するレースで起きた出来事が記載されます。
馬に限らず、騎手への制裁なども記載されますので、公式サイトで確認するのがいちばんだと思います。
【追記】追記日9月26日
オーバーカムの近況
2戦目で競走中止となり、現在放牧中のオーバーカム。放牧先で順調に回復していたらしいですが、右トモに外傷を負ってしまったとのこと。少しですが、予定されていた帰厩時期より遅くなるようです。