武豊騎手に騎乗依頼がありそうな気がするのですが、少し心配なところもある。
あまりにも今回のコンビ(武豊×松永幹夫厩舎×ノースヒルズ関係)が今年多すぎやしませんかね~ってこと。
打消し線の箇所は、デビューを控えたティルヴィングの騎手が決まる前に書いていたんです。
ティルヴィングがあの騎手であるならば【今年このコンビが多すぎる】この心配がいらないって事ですよね。
ラニは騎乗依頼がくるんでしょ?だからこれまで他の馬の依頼はこなかったのか~と都合よく捉えていきたい(笑)
ついに真打の登場ですかと期待したくなる馬ですよ。
では、どうぞ。
photo credit: An. Campanha Greenpeace _ “Marcas 2″
武豊に依頼がくるかもしれないラニかね?
By: Wonderlane
ラニの基本情報
・生産はNorth Hills Co. Limited
・馬主は前田葉子氏
・栗東:松永幹夫厩舎に所属する2歳牡がラニになります。
ラニ馬名の意味は、ハワイ語で天国、天空です。母のヘヴンリーロマンスからの連想だと思います。
ラニの血統
血統表から浮かび上がってくる名が凄い!!
サドラーズウェルズ(ヨーロッパ)サンデーサイレンス(日本)タピット(アメリカ)となっています。その時代の世界各地のナンバーワン種牡馬が代々繋がってきました。
母ヘヴンリーロマンスはG1勝ち馬ですからラニはかなりの血統ですね。
ヘヴンリーロマンスといえば、あの天覧競馬となった天皇賞・秋が印象に残っていますよね~松永幹夫現調教師が騎乗して単勝14番人気ながら勝利した。この天皇賞・秋が競走生活において通算31戦目の嬉しいG1勝利となりました。
どちらかというと晩成に分類される馬でしたよね。母ヘヴンリーロマンスがそうであったように、産駒も晩成の印象があります。
・アウォーディー
・アムールブリエ
レースを経験していきながらじっくりと力をつけてくる印象が強く母ヘヴンリーロマンスの面影を感じます。
ラニは父にタピットを迎えて誕生しました。
タピットのセールスポイントは、仕上がりの早さとアベレージの高さ。さらに大物を輩出できる種牡馬という事で、非常に高い評価を得ています。とはいえど・・・アメリカの大種牡馬でしょ!?ダートでしょ、日本に合うのかって疑問があるではないですか。
タピットは日本の馬場に適正があるのか?
2015年8月3日から2012年1月1日まで遡ったデータ。
※以下のデータはすべて同じ期間で抽出。
こちらがタピット産駒の成績です。
比較としてディープインパクト産駒の成績。
勝率、連帯率、複勝率をディープインパクトと比較してもタピットの優秀さがわかってもらえると思います。
気になるのは「馬場」ですよね?
出走回数自体がダートの方が断然多くなってます。
各種の数字をみるとダートの方が適正があるような気もしますが、芝はダートに比べて勝率こそ劣るものの、連帯率、複勝率は高い。芝の状態が、やや重となった時の勝率が高くなっていて、芝なら少し時計のかかる馬場が理想でしょうか。
サンプル数がそれほど多くないなか、現状から判断するとダートなら安定していて、芝なら馬場が渋って時計がかかる方が良さそう。
日本で既にデビューしている、おもなタピット産駒。
勝ち上がり率が優秀で、さらに2勝以上している馬が多いですね。テスタマッタは、G1フェブラリーステークスの勝ち馬です。
「アベレージが高く大物も輩出する」世界で受けている評価を日本でも実証しています。
ラニの評判
松永幹夫調教師ラニについて
「とにかくバランスのいい馬。雰囲気もある」
馬体の特徴としてラニは小顔のようですね。また毛色も芦毛ということでタピットの特徴を受け継いでいます。
ゲート試験合格後に放牧に出す前のコメント
「かなり気性の激しい面を見せていた」
ウマッケもきつかったらしく、若いですね↑↑
前田幸治オーナーコメント
「軽い走りをしていますから、芝でも走れそうです。「(中略)」心肺機能が高く、15-15(200mを15のペース)をやってもケロッとしている。」
引用元:週間Gallop丸ごとペーパーオーナーゲーム2015から2016p58より
総じて言えるのは、タピット産駒の特徴をよく受け継いでいるようなコメントが並んでいるということです。
ラニの近況、デビュー時期
ゲート試験合格後、放牧に出されています。
気性が激しいということで、急激にラップが上がっているところがありますね。牝馬でも追いかけたのでしょうか(笑)時計をそれほど出していないので帰厩後に、どんな感じの調教なのか確かめたいです。
デビューは秋を予定しているとのことです。10月ごろでしょうか、帰厩する時期次第になりそうですね。
※再入厩の知らせが届きましたら、追記していきます。
武豊騎手に騎乗依頼がくる可能性
厩舎は松永幹夫厩舎で心配する必要なし。
馬主は前田葉子オーナーですが、前年の秋華賞では武豊騎手に騎乗馬がいなかった際、ディルガの騎乗依頼をいただきました。
前田葉子オーナーは所有馬がそれほど多くないので武豊騎手が騎乗している姿が目立ちませんが、ディルガの例をみると騎乗依頼がきても、なんら驚きはない。
まとめ
またまた松永幹夫厩舎であることが恐縮です。
騎乗依頼がくるかもしれないシリーズが、松永幹夫厩舎の特集みたいになってしまっていますね。。。それだけ今年は松永幹夫厩舎に沢山の良血馬が預けられている証拠でもあります。
世界各地で勝利を収めてきた大牡馬の名が連なるラニという馬に、世界を知る武豊で!!お願いしたい。
ラニについてココから下に追記
お盆明けに帰厩し、阪神開催でデビューを予定しています。
「長くいい脚を使えるタイプで、芝の1800mか2000mでのデビューになると思います。」
引用元:週刊Gallop8月10日発売号p.74ページ2歳馬情報局より
現在も順調に調教を消化しているようで、他の2歳馬に比べても運動量が多いようです。余裕のある手ごたえで調教をこなしているようで、以前から評判になっていた心肺機能の高さは健在のようですね。
【追記】追記日8月26日
9月13日阪神5R 芝2000mを武豊騎手で予定しています。楽しみ!!デビューまで、ここから下に調教を追記していきます。
8月23日栗東CW 良 助手が騎乗して
5Fから75.3-59.6-43.2-13.8位置7馬なり
8月26日栗東坂路 やや重 助手が騎乗して
55.0-40.1-25.7-13.0一杯
内ユイマール一杯と併せで0.5先着
8月20日に入厩したばかりですから、まずまずではないでしょうか。来週あたり本格的なタイムを出してきそう注目ですね。
【追記】追記日9月2日
8月30日栗東CW 重 助手が騎乗して
5Fから73.1-57.7-42.4-13.4位置7一杯
※9月2日ラニの追いきりについて
ブック、馬三郎とかなり時計、位置、着差などが違うため両方記載しておきます。
こちらが馬三郎↓
9月2日栗東CW 重 助手が騎乗して
6Fから83.4-68.1-52.9-39.3-13.0位置8一杯
内ピオネロ強めに6Fで4.5秒先行1F併せで0.1遅れ
ブック↓
7Fから99.7-68.1-52.9-39.3-12.7位置6一杯
ピオネロの外を5.3秒先行0.1秒先着
両社5ハロンは68.1で同じですが、位置が6と8で違いがありますね。終い1ハロンの時計の違い、先着と遅れも違っています。今回のタイムはあくまで目安ということで。
現段階では調教タイムを見た限り「動いているとはいえない」ですかね。まずまずといった感じでしょうか。来週の最終追いきりでどうなるのか、見守りたい。
【追記】追記日9月7日
9月6日栗東CW 稍 助手が騎乗して
6Fから81.2-66.5-52.4-39.4-12.4位置5一杯
内フェルメッツァ馬なりを6Fで2.2追走3F併せで併入
時計はだいぶ良くなっていますが、位置5ということで大分ウチを回っていますね。
「まだまだ走る気持ちが前向きではありませんね。やっぱり雰囲気を持っている馬なので、素質は間違いないと思います。ただ、初めてのレースともなれば、レースの流れに乗っていけるか。そこが鍵になりそうです」
引用元:ネットケイバ今週のデビュー馬情報よりhttp://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=31246
ネットケイバのコラムで大きく取り上げられていて、興味のある方は上記リンクからどうぞ。
【追記】追記日9月9日
9月9日栗東坂路 不良 武豊が騎乗して
56.1-39.8-26.4-13.8一杯
内フェルメッツァ一杯と併せで0.3先着
松永幹夫調教師コメント
「しっかり乗り込めているが、まだ自分から走る気がない。前向きさが出てくればいいね」
これまでの調教では動いていませんね~。これまでも気性面にクセがありそうなコメントが複数あり、難しそうな馬ですかね。どんなデビュー戦になるのか?楽しみです。
【追記】追記日9月17日
ラニの次走は、10月3日阪神1レース ダート1800m
う~ん、やっぱり(笑)という結果だった新馬戦でしたよね。なんとなく、そうなると思っていたというか。ただ、愛着が湧くもんです。まだまだ精神面で幼い如何にも2歳馬といった感じのデビュー戦でした。
4コーナーで画面の外に消え、万事休すかと思いきや、また盛り返してくる、ヤンチャぶり。面白いですね、好きです!!こーいうタイプの馬。
調教を再開しましたら、追記していきます(おそらく9月23ごろ追記することになります)。
【追記】追記日9月24日
栗東CW 良 助手が騎乗して
6Fから90.1-73.7-57.1-41.2-13.8位置7一杯
9月24日から時計を出し始めています。来週の最終追いきりで、どのように変化したのかみてみたいですね。
【追記】追記日9月30日
9月26日栗東CW 重 助手が騎乗して
6Fから89.5-73.6-58.2-43.7-14.3位置8馬なり
内アウォーディー馬なりと6F併せで併入
9月30日栗東CW 良 助手が騎乗して
6Fから85.9-70.3-55.5-41.4-13.6位置8一杯
内アウォーディー一杯と6F併せで1.6遅れ
2戦目に向けてかなりの本数、追いきられていますね。ただ、時計が詰まってこない。。。しばらく時間がかかるのか、それともダートで一変できるのか?10月3日、注目の2戦目です。
ラニの3戦目は、11月22日の京都ダート1800mを予定
ダートでもダメなの!?と思わせ、向こう上面から進出。それでも、こりゃダメかと思わせながら、なんだかんだと2着まできましたね。
やはりダートであれば、何とかなりそうですし、兄弟の活躍をみても、ある程度時間がかかる血統なのでしょう。成長をじっくり見守りたい馬ですね。