2015年の2月が終了。
そこで、2014年と比較して騎乗依頼に変化があったのか?馬主さんの騎乗依頼の数をみながら「あーでもね~こーでもね~」言ってみようかと。
前提として、全ての馬に関して馬主さんが武豊騎手で!とオーダーを出すわけではないので、厩舎との関係性を加味しなくてはいけないのですが、今回は馬主さんの視点からアプローチしてみるかと。
武豊と馬主さんの関係
2014年のデータ
勝利数順に並べたもので、松本好雄オーナーを筆頭に個人馬主さんが多いのが武豊騎手の特徴でもあります。
さて、今年はどのような変化がみられるのか?
2015年のデータ
2014年のデータと同様に勝利数順に並べています。
騎乗依頼の回数順に並べると
・松本好雄オーナー9回
・サンデーレーシング7回
・小林祥晃オーナー5回
・ラッキーフィールド5回
・前田幸治オーナー5回
このようになっています。
2014年からの変化
依然として松本好雄オーナーから沢山の騎乗依頼を頂いているのですが、2014年のペースから今年は落ちてきています。
先日書いた記事の中で
1月は1日あたり6.8回2月は7.75ですから少しですが上昇しています。
武豊騎手の騎乗数の事。
松本オーナーに関して
以前は騎乗馬を集めるために松本オーナーに大変お世話になっていましたが、現在は松本オーナーに頼らなくても騎乗馬が集まりつつあるようです。
夏の小倉は松本好雄オーナー毎週のように小倉競馬場に来場されますので、その時にまとめて依頼がきそうですかね。
サンデーレーシングに関して
サンデーレーシングなどクラブの馬に関しては別に記事を用意しますが、サンデーレシングからの騎乗依頼のペースはかなりのペースです。ただ、このままのペースでは伸びて行きませんので、そこら辺の詳細を用意します。
小林祥晃オーナーに関して
ラブイズブーシェから始まった関係といっても過言ではないでしょう。以前はオーナーの期待馬(オープンクラス以上の馬)の依頼しかありませんでした。オーナー直々の依頼でしょう。
コパノリッキーからかなり繋がりが強くなり、平場でも小林オーナーの馬に乗るようになりましたね。平場の馬が小林オーナー直々の指名か定かではありませんが、調教師の立場として小林オーナーの馬を武豊騎手に依頼するハードルが下がった印象。
コパノリッキーに乗れるんだから500万クラスの馬を武豊騎手に依頼してもNGではないでしょ?このような事がコパノリッキーの存在によって明確に調教師さんたちにメーッセージとして伝わったのかもしれないですね。
小林オーナーが所有馬を委託している宮徹厩舎からニンジャの依頼があったのは新たな繋がりを感じさせました。オーナーの存在によって、あまり縁がなかった厩舎から違うオーナーの馬の依頼がくるようになるのは、一緒に仕事をした効果でしょうか。
人間らしくていいですよね(笑)
ラッキーフィールドに関して
去年2014の騎手起用のデータ
このデータをみると武豊騎手がかなりラッキーフィールドの馬に騎乗しているように思う方が多いと思いますが・・・実は違っていて、騎乗数の大半はエアソミュールで毎日王冠を勝ったあとになります。
エアソミュールで毎日王冠を勝利する以前はこちら
・笹田和秀厩舎:京都牝馬S・うずしおS・仲秋Sで計3回
・千田輝彦厩舎:エアジャモーサ3歳未勝利1回
毎日王冠が行われたのは10月ですから、それ以降から年末までに6回騎乗して年間10回騎乗した事になりました。
明らかに流れが変わった毎日王冠以降
ラッキーフィールドに関しては毎日王冠以降からの変化は明らかで、今年に入ってから、2ヶ月で5回すでに騎乗していますから毎日王冠以降のペースに陰りもみえないですね。
この点に関しては角居先生キッカケなので感謝です(心の底から思ってますよ)
以前は限定された厩舎の中からエアの騎乗依頼に限られましたが、最近では厩舎をまたいで依頼がくるようになったのも事態が好転しているところ。
・藤岡健一厩舎のエアルーティーン
・池江泰寿厩舎のエアカミュゼ
2015年はさらに厩舎を跨いで広く騎乗依頼がくるようになれば本物か?
委託厩舎が分かるように画像。ぼぼ全ての厩舎から依頼がある可能性ありか?
前田幸治オーナーに関して
前田幸治オーナーは基本的に騎手の指名をされませんから、騎乗依頼の数が減ったからと言っても心配ってことはないです。
オーナーと調教師の関係も人間関係の中にあるものですから、いくらオーナーに権限があるからと言っても騎手起用に関して、すべて指示を出すとトゲトゲしいものになりますし、現場で働いている調教師さんの裁量に任せてみるところでもありますよね(単純に忙しかったりもするでしょう笑)
前田幸治オーナーが是非「武豊で!」と指名したくなるような馬が誕生する事を待つしかないですね。
番外編
島川隆哉オーナーも前田幸治オーナー同様です。心配する必要なし。島川オーナーの場合は、所有馬がほとんど美浦に所属しているので、なおさら騎乗しにくいですね。トーセンゲイルで勝ちまくれば騎乗回数が増えていきます。
まとめ
基本的に武豊騎手に騎乗依頼が多い馬主さんの紹介ですから、ポジティブな事が並ぶのは当たりまえ。
そのなかでも異彩を放つのは松本好雄オーナー
武豊騎手の活躍のバロメーターになる存在で騎乗回数が減れば減るほど、武豊が躍動しているかもしれません。
それが松本好雄オーナーへの恩返しになると勝手ながら想像しています(オーナー自身の発言を聞いていると、オーナー自身がそのように考えているようです)
【余談】
クラブとの関係の変化も気になるところだと思いますので今週中にアップ。
【追記】ミニお知らせコーナー
武豊騎手の毎日杯の騎乗馬はダノンリバティーで確定。
上記リンク先では、ここ最近ワイドバッハ・クリソライトダノンリバティーを追記しました。