前回は、キーファーズ、ノースヒルズの現1歳の所有馬をピックアップしました。
今回は、島川隆哉オーナーとファハド殿下の所有馬を紹介します。二人のオーナーの所有馬に、かならず武豊騎手が騎乗できるわけではない。しかし、クラブに所属する良血馬の依頼に期待するのも、現状では期待薄。
そうなると可能性がどちらが高いのか、やはり今回紹介するオーナーの所有馬だろうと。
紹介するのは、セレクトセール2014年の当歳市場で取引された馬で、来年2歳になる馬です。
では、どうぞ。
武豊のお手馬になれば嬉しいね
まず、島川隆哉オーナーの所有馬から紹介。
今年のセレクトセール初日、1歳馬のセリでは静かにされていましたね(笑)少し心配しておりました。もう、懲りたのかと。。。
島川隆哉オーナーのコメントでは
「今年は下見もしていないし、名簿を見て良さそうな馬を選んだ」
「最近は海外で繁殖目的の牝馬も買っている。そろそろ自家生産へのシフトも考えている」
セレクトセールの名物である「高いですよぉ~」の島川節が聞けなくなる日も近づいてきているのかもしれません。(個人的には買い続けると思ってますが笑)
確かに発言を裏付けるように、自家生産を睨んで海外の市場から良質な血統の牝馬を購入しています。
島川隆哉オーナー編2016年2歳馬
島川隆哉オーナー2016年の2歳馬の顔ぶれを紹介します。
今回紹介する馬以外に、自家生産馬(エスティファーム)の馬も所有していますが、今回はセレクトセール2014年の当歳市場で購買した馬の紹介です。
- 父ディープインパクト母アドマイヤキラメキのオス
- 父ハーツクライ母フォルナリーナのオス
- 父ディスクリートリーマイン母ランニングボブキャッツのオス
注目は1番の馬ですかね。トーセンスターダムの全弟になります。この血統は島川隆哉オーナーが大好きな血統で、牝系のクラフティワイフからは様々な活躍馬が誕生しています。(トーセンジョーダン、ホマレボシなど)
例年の傾向からして関西に委託される可能性が高く、トーセンスターダムの全弟ですから、池江泰寿厩舎でしょうか。武豊騎手にも、関係してくる馬かと思います。
- 父ロンロ(Lonhro)母タイタンクイーンのオス
- 父ディープインパクト母スパークルジュエルのオス
- 父スクリーンヒーロー母デルモニコキャットのメス
あえて注目馬として、3番を挙げてみたい。
スクリーンヒーローの産駒としては破格の4,200万で取引されました。母デルモニコキャットの産駒は現時点で中央競馬で通算7勝を挙げていて、コンスタントに走る仔を出しています。馬の出来が良かったのでしょう。楽しみな1頭です。
- 父クロフネ母アデンピアモの2014メス
- 父マツリダゴッホ母チェリーラブのオス
- 父ハービンジャー母オンシジュームのオス
- 父ダノンシャンティ母リングレットのメス
- 父ゴールドアリュール母フラッテローザのメス
- 父トーセンホマレボシ母チアフルの2014のメス
この6頭の価格帯は1,000万から2,000万を少し超えるぐらいの馬たち。牝馬が多く、将来はエスティーファームでの繁殖入りを見据えての購入でしょうか。
画像は2014年セレクトセールで購買された馬の高額取引馬ベスト30です。↓島川オーナーは5頭も持ってますね!
2016年2歳馬ファハド殿下編
2015年セレクトセールでの購買を期待していましたが、なし。理由は宗教上の理由だったらしく、ラマダンと重なったため、不参加だったようです。
もし、参加していたらキーファーズが落札した馬と競っていた可能性があったと思うんです。ファハド殿下の馬は海外で走る可能性もあり、武豊騎手が確実に騎乗できるわけでもないので、結果オーライでしょうか(笑)
代理人のDavid Redvers氏が落札してファハド殿下の所有馬になる馬はこちら
- 父ディープインパクト母ミュージカルウェイのオス
- 父ディープインパクト母シャムロッカーのオス
- 父ディープインパクト母ラヴアンドバブルズのメス
- 父ディープインパクト母メイデイローズのオス
- 父ディープインパクト母ケイアイガーベラのオス
- 父ディープインパクト母ルンバブギーのオス
1番の馬はトーセンマタコイヤ、ミッキークイーンの全弟で、この馬は若干ですが海外に連れていく可能性があるのではないでしょうか。ディープブリランテの全妹であったり、楽しみな馬が揃っています。
日本で競走馬になる場合は、中内田厩舎に委託される可能性が高く、武豊騎手の可能性がじゅうぶんにある馬たち。ディープインパクト産駒がこれほど揃っているんですから、楽しみですよね。
- 父キングカメハメハ母ピースオブワールドのオス
- 父ヴィクトワールピサ母チリエージェのオス
こちらの2頭も、なかなかの良血です。ピースオブワールド自身、G1勝ち馬。チリエージェのオスはハクサンムーンの半弟になります。
まとめ
島川隆哉オーナーの場合、関西に何頭入厩させるのか、これがポイントになりそうです。例年の傾向からすると3頭ぐらいでしょうか。
そして、何処の厩舎に預けられるのか?色々と難しい条件をクリアーしなくてはならないのですが、良血馬で注目度が高い馬が多い。縁があると良い馬ばかりで楽しみです。
ファハド殿下の馬は日本で走らせる場合、中内田厩舎が濃厚です。
現3歳馬キングパールの騎乗依頼の経緯を思い返すと、走りそうなら「武豊で!」お声がかかる可能性も高い。来年を楽しみにしてよさそうですね。