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2015年さようなら、2016年こんにちは!武豊騎手の2015年を総括する。

2016年こんにちは!
いや、ちょっと待ってと!
こんにちはのまえにやることがあるだろうと。
2015年のまとめ記事を書きたいと。
2015年にさよならしておきたいと。
そんな2015年大晦日の只今16時なんですよ。
え~え~筑前煮を作ると同時に記事を作っていますよっと。

新年を迎えるまえにふりかえっておきたい。
武豊騎手の2015年をふりかえり、総括してみます。
2015年を月ごとに振りかえりながら、勝利数に加え様々なデータを紹介しつつ、おさらいしてみようかと。

ではどうぞ。

※なお筑前煮の出来はまぁまぁだな。

武豊騎手の2015年をふりかえる

2946806039_8d5789be87_bphoto credit: Always Check Your Mirrors via photopin (license)

武豊騎手2015年1月

2015年武豊騎手1月1月は9勝でした。
東海ステークス、コパノリッキーの騎乗依頼がきて嬉しかったですね。ステラウインド、グァンチャーレは好騎乗でしたよね、仕掛けのタイミングがばっちり。

でも実は1月のハイライトはコレ。
1月のハイライトこの遠征覚えていますか?トーセンマタコイヤですよ。
1月の東京Dコース、ってフルゲート14頭立てで出走順が厳しいのは分かっていたんですよね。

ところが遠征を決めたわけです。
なるほど他のエージェントさんのように他馬の動向を調べて、そのうえでこのレースに使ってください、なんてアドバイスでもしたのかと。

裏でしっかりと出走してくる馬の情報を掴んでるんだぁ~さすがエージェントだな、素人が口を出すもんじゃ~ね~なと感心していたんですよ。ところが除外、寒心にかわりましたね。寒心に堪えない、というやつですね。

2月に年間100勝への兆しが見える!?敏腕エージェントの巻

武豊騎手2月2月は7勝。
フェブラリーステークスをコパノリッキーで勝つことが出来てホッとしました。今年はとりあえずもうJRAのG1をゲットできたぞー、っと安心できましたよね。
7勝というのは100勝のペースには足りないものの、変化の兆しが見えた。

うっかり遠征だけではないんですよ、エージェントさんの力なのか、それとも武豊という看板に吸い寄せられたのか?今年を象徴するような騎乗依頼がある、アンバーグリスキー、セイユニコーンの騎乗依頼。

アンバーグリスキーの騎乗依頼は、この時期に藤岡健一厩舎の馬に乗る機会も多く、セットでくっついてきたような騎乗依頼と説明がつく(馬主さんとの関係も良好)。毎年一定数だが舞い込んでくるタイプの騎乗依頼ですね。

しかし、セイユニコーンの騎乗依頼は、よくわからん依頼だった。ふだんあまり騎乗しない服部利之厩舎から、1番人気になる馬の騎乗依頼がきた。そしてこの依頼が今年100勝できた要因のひとつに挙げられる。

下のデータは武豊騎手が騎乗し、単勝オッズ1.0から2.9倍に支持された馬の結果です。武豊騎手乗り替わり2015武豊騎手が継続して騎乗し、単勝1.0倍から2.9倍に支持された馬では17勝(勝率27.4%)。前走違う騎手が騎乗し、今回武豊騎手に乗り替わりで単勝1.0倍から2.9倍に支持された馬で23勝(勝率46.9%)です。

アンバーグリスキーは武豊騎手に乗り替わり単勝オッズ2.2倍に支持されました。セイユニコーンは上記データの範囲外で単勝3.1倍だが、このような手替わりが武豊騎手に今年は多かった。

この乗り替わりの数値、実は最終日を迎えるまで、もっと高かったんですよ。画像1上の画像データは最終日27日を迎えるまでのデータです(乗り替わりの単勝回収率119%)。
武豊騎手の最終日最終日に先ほどのデータに該当する馬が4頭いました。前走違う騎手が騎乗し、今回武豊騎手へ乗り替わりとなって、単勝1.0から2.9倍に支持された馬が4頭(ツィンクルソード、スワーヴカイザー、サウンドバーニング、グレイスフルリープ)。

このデータのことは事前に知っていたので、人気になりそうな(単勝1.0から2.9倍)上記4頭の単勝を仕込んで出かけました、楽勝だろうと(笑)。まぁ、そんな時もあるということですね。2016年もこのような騎乗依頼がきたら、単勝オッズに注目してみてみるのも面白いかもしれません。

武豊騎手2015年3月

武豊騎手の3月3月は10勝です。
結構勝てた、って感じると思うのですが、2着も多くて悶絶することの方が多かった3月。武豊3月2着 (1)2着が12回となっています。
着差もわずかなレースが多くて波に乗りきれない感じ。

武豊騎手2015年4月

武豊の4月※カネトシビバーチェは繰り上がり1着のため、4月は10勝です。

4月末から始まる東京競馬場への遠征シーズンを心配していました。ところが遠征した東京開幕週で4勝した。関西の厩舎が馬を用意してくれたこと、さらに毎年恒例となった小島太厩舎や堀井雅広厩舎のバックアップもあり今年は遠征でも健闘できたと思います。

武豊騎手2015年5月

武豊騎手5月5月は8勝です。
5月になり遠征も本格的に多くなってきた。それでも踏ん張れたのは、長年武豊騎手を重用してくれる厩舎たちですよね。

5月に8勝した厩舎の内訳
・安達昭夫(サウンドバーニング、勝てる時に依頼をくれる厩舎で、武豊騎手に乗り替わった時、回収率がいい厩舎)
・河内洋厩舎(キャニオンバレー、兄弟子)
・松永幹夫厩舎(ピオネロ、私のリアルミッキー)
・堀井雅広厩舎(フォルサ、毎年春・秋に開催、堀井祭り)

上記お馴染みの厩舎にプラスして
・高橋義忠厩舎(メイショウライナー、HPがシャレオツな厩舎)
・梅田智之厩舎(ヒデノインペリアル、前走違う騎手、今回武豊騎手に乗り替わりで単勝2.9倍の馬)。
・坂口正則厩舎(エイシンヒカリ、昔はよく騎乗した厩舎。エイシンヒカリをキッカケとして今年はボツボツと騎乗するように)

武豊騎手2015年6月

武豊騎手6月9勝6月は9勝です。
6月27日28日9勝したというと、まずまずの印象があるのですが、こちらは6月27・28日の騎乗馬です。

ポルトフォイユがデビューを控えていて楽しみな週末になると思っていたのに、土曜日4鞍だけとか、しかも土曜日に騎乗した馬の単勝人気は厳しいですよね。

しかし、勝つんですよね!
プランスペスカ、カジキの勝利にはビックリしました。
単勝を買っていた、というファンの方は、楽しい週末になったのかもしれませんね。

武豊騎手2015年7月

武豊騎手7月7月は8勝。
まぁ、マッタリですね。

武豊騎手2015年8月

武豊8月8月は4勝です。
シャーガーカップ選出を受けてアスコットへの遠征や、ワールドオールスタージョッキーズシリーズに出場するための札幌遠征があり、勝利数てきには寂しかったものの、武豊騎手らしさのある夏だったと思います。

武豊騎手2015年9月

武豊9月9月は11勝です。
9月以降の勝利数データは9月以降の勝利数順です。
夏競馬とは違い、秋になり有力な騎手たちが集結する開催が始まった。そこで心配な点は、騎乗馬が集まるのか?強豪ひしめく開催の始まりで、苦戦も覚悟しなくてはならないハズですが、武豊騎手は対等に戦えたんですよね。

ジャズファンクでレントラーに勝ち、レントラーの次走で騎乗依頼をもらい、そして勝つ。歯車が回り始めた感のある、9月でした。

武豊騎手2015年10月

武豊騎手の10月10月は12勝です。
アウォーディーで勝利し、JRA通算重賞300勝。

武豊騎手2015年11月

武豊11月11月は12勝。
すべて2歳馬と3歳馬での勝利。
去年の年末に書いた記事(来年の漢字一文字は豊で決まりだろ!!武豊ニュース【No.8前編】)より引用。

武豊騎手2014年86勝。
86勝の内訳
2歳3歳馬で51勝。

岩田康誠騎手2014年136勝。
136勝の内訳
2歳3歳馬で95勝。

2歳3歳馬以外の世代での勝利数

武豊35勝
岩田41勝

この差はわずか6勝なんです。
86勝と136勝で50勝の差があるわけですが、ほぼ2歳戦と3歳戦の差だけなんです。

引用元:来年の漢字一文字は豊で決まりだろ!!武豊ニュース【No.8前編】

※ちなみに2015年の漢字一文字は【安】だったらしいです。

この記事を要約すると2015年武豊騎手は成績を伸ばす。それは、過去数年遡ると2歳馬に騎乗できるようになってきているから。つまり、2歳馬に騎乗することによって3歳になった時も乗れるようになるし、その先も望める。その兆候が数年前から出ているよ!こんな内容です。

2015年武豊騎手の世代別勝利数は以下2015年武豊騎手の世代別勝利数2015年に武豊騎手は2歳馬と3歳馬で64勝しています(この部分で去年と比較してプラス13勝)。2015年は2歳馬と3歳馬の騎乗数を合計すると471回で、2014年は408回でした。

・2012年、2歳戦に84回騎乗して8勝(勝率9.5%)
・2013年、2歳戦に128回騎乗して14勝(勝率10.9%)
・2014年、2歳戦に120回騎乗して16勝(勝率13.3%)
・2015年、2歳戦に149回騎乗して22勝(勝率14.8%)

2014年は騎乗数が落ち込んでいますが、夏場に骨折し、1ヶ月ほど戦線離脱を余儀なくされた影響でしょう。それ以外は、すべて年を重ねるごとに上昇してきているのがわかります。

これらはどんどん積みあがり翌年の3歳戦の騎乗数、または勝利数、さらに4歳や5歳になった時にも影響を与えてくるものです。2015年11月の12勝は、すべて2歳馬と3歳馬での勝利で、ここ数年の苦労が報われたようにみえます。2016年は過去数年、地道に積み上げてきた馬たちの集大成を迎えそうです。

武豊騎手2015年12月

武豊12月12月は6勝です。
香港カップで勝利したエイシンヒカリに乾杯、ってところですね。あれだけタイトなペースでの逃げを世界の舞台で披露できるのは、世界ひろしといえどエイシンヒカリと武豊騎手のコンビのみ、ってところだと思います。

2015年武豊騎手の馬質は過去と比較して向上してきたのか?

武豊騎手が騎乗した馬の単勝人気をご覧ください。
※単勝人気が形成される要因は様々(相手関係、乗り替わり、コース、馬場)などがあり、正確に馬質を示すものではありませんが、ひとつの目安としてご覧ください。

下のデータは、2014年に武豊騎手が騎乗した単勝人気の分布です。2014年武豊騎手の単勝人気2014年武豊騎手は年間672回騎乗し、そのうち単勝1番人気に126回騎乗しています。武豊騎手2015年単勝人気 (2)2015年武豊騎手は年間763回騎乗し、そのうち単勝1番人気に161回騎乗しています。この比較では分かり難いので、わかりやすく、年間騎乗数に対して単勝1番人気に騎乗した割合にしてみます。

  • 2013年武豊騎手は年間649回騎乗し、そのうち単勝1番人気に118回騎乗していて、単勝1番人気に騎乗する割合は18.2%でした。
  • 2014年武豊騎手は年間672回騎乗し、そのうち単勝1番人気に126回騎乗していて、単勝1番人気に騎乗する割合は18.75%でした。
  • 2015年武豊騎手は年間763回騎乗し、そのうち単勝1番人気に161回騎乗していて、単勝1番人気に騎乗する割合は21.1%でした。

落馬事故があった2010年から2013年、キズナでダービーを勝利するまでの馬質は語る必要がないほど低い。2013年から、なだらかではあるが年間の騎乗数に対して単勝1番人気に騎乗する割合が上昇してきています。

さらに範囲を広げて単勝1番人気から5番人気に騎乗した回数の割合を比較してしてみます。

  • 2013年武豊騎手は年間649回騎乗し、そのうち単勝1番人気から5番人気に453回騎乗していて、単勝1番人気から5番人気に騎乗した割合は69.79%
  • 2014年武豊騎手は年間672回騎乗し、そのうち単勝1番人気から5番人気に480回騎乗していて、単勝1番人気から5番人気に騎乗した割合は71.42%
  • 2015年武豊騎手は年間763回騎乗し、そのうち単勝1番人気から5番人気に554回騎乗していて、単勝1番人気から5番人気に騎乗した割合は72.6%

まとめ

2015年を総括しました。
武豊騎手とファンにとって2015年はいい年だったと思います。
怪我をすることなく、一年間通して騎乗できたことに加え、未勝利で終える週も少なく、安定して楽しめた年でしたよね。

武豊騎手のファンの多くの方に共通しているのは、よく100勝に戻ってきたよなぁ、って感じでしょうか。6年ぶりに年間3ケタの勝利数に戻しましたが、あくまで2015年の結果は今後への布石であると思っています。つまり2016年さらに成績を伸ばして(いや、戻す)通過点に過ぎないのではないか、と考えています。

2016年の武豊騎手を予想する意味で重要なのは、2015年武豊騎手に馬を供給してくれた厩舎と馬主。2015年の結果から、武豊騎手と厩舎のデータを紐解きながら、いったいどの厩舎が武豊騎手に対してポジティブなのか?2015年の様々なデータを交えながら、今度は厩舎と馬主を紹介したいと思っています。

 

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