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2015年も上半期が終了しました。
そこでデータを紹介しながら、武豊騎手の上半期を総括してみようと。「よく戦っている」これが個人的な実感としてあります。
データなど客観的な数字をみて、ホントによく戦えているのか?そこらへんを探っていこうかと思います。果たして体感的に感じている「よく戦っている」これは本当なんでしょうか?
では、どうぞ。
武豊の2015年
上半期が終了し、武豊騎手は全国リーディング5位につけています。ランキング10位から下にはミルコ・デムーロ騎手やクリストフ・ルメール騎手がいて、2015年終了時には、ベスト10には入ってくるかもしれません。
武豊騎手2015年勝利の内訳。芝・ダート・牝馬など様々なカテゴリーで、まんべんなく成績を残しています。1番人気の勝率は平均値を、わずかではありますが上回ってきています。
騎乗数の少なさ、騎乗馬の質など問題はあるのですが、1番人気になった時に、しっかり勝たせているので今の順位があるのでしょう。
武豊騎手2015年の馬質
単勝1番人気は73回で2015年の騎乗数は367回ですから、騎乗機会のうち約20%が1番人気になります。6番人気以下が合計で83回です。(この部分がもう少し減って上位人気の馬に変われば・・・)
単勝人気1.5倍~1.9倍の勝率は平均値である50%を下回っています。ただ、この部分は武豊騎手の腕というより、馬自体の人気もあいまって単勝人気1.5倍~1.9倍のゾーンに入ってきてしまう感じ。
単勝オッズの分布をみて思う事は、勝っても負けてもおかしくない馬に騎乗する事が多い印象。2015年は、よく勝ちを拾っていると言った感じ。
武豊騎手の2015年は調子の波が少ない?
毎週なんらかの見せ場を作ってくれていますよね?「あ~今週は勝ちが途絶えるかも・・・」このように感じることもあるのですが、終わってみれば勝っている。
月別の勝利数をみてみると、やはりまんべんなく勝っていて、安定しています。ファンの視点からみると、「もっと暴れてクレ~」なんて思ったりもしますかね(笑)
この安定感はどこからきているのか?考えた際、春先からの東京遠征で、それなりに馬が集まった事に加え、なんとか東京競馬場でも勝ち続けることができた事が大きい。
ただ、これには副作用もあって、現在は地元の関西圏の競馬で馬が集まらなくなっていますが・・・とうぜん長いこと留守にしていましたから、その間にお手馬が競馬で使われ、返ってきていない状況ですかね。
この問題は、この夏の間に解消しておきたいところでもありますが、秋の東京遠征という長い視点でみれば、春先の東京遠征もプラスに作用するかもしれません。(そうしなければいけませんよね笑)
春に築いた美浦の厩舎との関係を安定したものにして、さらに発展させて欲しいと願うばかりです。
武豊2015年クラス別成績
1600万クラスに強いですね~。要因として挙げられるのは、番組数の少なさから、お手馬が狙ったところに出てくる。または狙ってソコを目標に使ってくれる陣営が多い事が挙げられるのかもしれません。
もちろん武豊がお目当てで
こちらは2015年1600万クラスのすべての騎乗結果です。1600万クラスでは単勝人気が安定している。さらに継続して乗ることが多い(以前にその馬に騎乗していることも含む)
番組数も少ないので、武豊騎手の予定に合わせて使ってくれる。勝負レースが多く、調教もビッシリ積んできている。カジキは一本釣りと言った感じですが、それ以外は明らかに武豊へのこだわりがある馬が多いですね。
気がついた武豊ハンデ戦での強さ
先ほどの画像で気がついたのですが、武豊騎手ハンデ戦に強いのではなかろうか?
このデータは武豊騎手の2015年ハンデ戦だけのデータ
勝率21.2%と高くなっています。
ハンデ戦は各馬の実力差を埋める目的で施行されるレースで、騎手の腕が問われると言っても過言ではないのかもしれません。
そこで現在リーディング1位から4位にいる騎手のハンデ戦の成績ですが、名前は出しません(いろいろと面倒だから笑)
武豊騎手が秀でているのがわかると思います。
サンプル数もそれなりにあるのですが、少々少なく、数値にブレなどが心配されますよね。「たまたま今年だけ武豊が調子いいだけだろ~」なんて感じる人もいるかもしれません。
過去10年遡っても、現在リーディング上位にいる騎手には負けていません。やはり武豊の腕の良さを再認識させられる結果です。
2015年どんな種牡馬で勝ってきたのか?
先日のプランスペスカ12番人気の勝利にはビックリ。条件的にはブラックタイド産駒、ハンデ戦、1600万クラスと揃っていたのかもしれませんが、大概あとになって気がつく(笑)
あとの祭りですね。
まとめ
武豊騎手の2015年は上半期が終了し、全国リーディング5位につけています。騎乗数の少なさ、馬質など、色々と感じることがあるのは事実ですが、今年はよく勝利を拾い、積み上げながら上位にいます。
下半期を充実させるため、まずは夏競馬で沢山の馬に騎乗し、秋に繋げていって欲しい。上半期のデータを見る限り、「しかし、よく頑張ってるなあ~」と感じています。